年末調整って何だ?

サラリーマンとして働いていると毎年年末にやってくる恒例行事『年末調整』。
会社員としてそれなりに長く働いている身でありながら、

何でこんな書類いちいち出さなきゃいけないの?

と思いながら、お金が戻ってくるからまあいいかと、良く理解できず何となく記入して提出していたが、
未だにあれはいったい何なのだ?というモヤモヤを抱えている。

ブロブやYouTubeではたくさんの専門家の先生たちが丁寧に解説してくれているが、いまいち腹に落ちてこない感じがあり。。。

そこで、税理士や社労士などの専門家の立場ではなく、会社員の立場から『年末調整って何?』を今一度自分なりに考えてみた。

目次

従業員にとって 年末調整とは?

本来、所得税は自分で確定申告して税金を納める必要がある。
しかしながら、国民の大半を占めるサラリーマンや公務員がそれぞれ個別に税務署へ確定申告していては税務署の事務がとても追いつかない。

そこで、サラリーマンは自分で確定申告せずに会社がやりなさい、と決められて行うのが『年末調整』という訳である。

さて、ネットや書籍でいろいろ調べた結果、自分が行き着いた結論としては、

会社員にとって年末調整とは・・・?

書類を出すと 税金が割引きされて お得らしい!

ということである。

控除を使うために、誰が読むんだというくらいの細かい文字を読み解きつつ申告書を会社に出すのである。

そもそも『控除』という言葉もピンとこない。『割引』ではだめなのか。

とにかく書いて出せば『税金が割引きされてお得になる。』というものなのだ。

申告書は3種類

毎月の給与から天引きされているのは

・所得税
・住民税
・社会保険料

この3つである。

年末調整が関係してくるのはこの内の『所得税』

いろいろな控除を使うことで所得税が安くなる。

書類は3種類

①給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
②給与所得者の基礎控除申告者兼給与所得者の配偶者控除等申告者兼所得金額調整控除申告書
③給与所得者の保険料控除申告者

この中で特に意味が分からなかったのが①の給与所得者の扶養控除等(異動)申告書は来年の分?を書いて出すということ。

どういうこと?なぜ来年分?

どうやらこの書類は出さなければならないとされていて、出さなければ来年から毎月天引きされる所得税の額がとんでもないことになるそうだ。しかも年末調整も受けられないらしい。
※詳しく知りたい方は『源泉徴収税額表』というワードで検索すると情報が得られると思う。

税理士系youtuberの動画をみながらがんばって書こう。

控除の種類

控除(割引)にはいろいろ種類がある。

15種類と言われているが、給与所得控除と住宅ローン控除も含めると17種類だと思われる。
給与所得控除と住宅ローン控除はちょっと性質が違うが割引になることは同じなので、サラリーマンにとっては一緒と考えて良いだろう。

控除の種類

1)給与所得控除 
2)基礎控除 
3)配偶者控除 
4)配偶者特別控除 
5)扶養控除
6)障害者控除 
7)社会保険料控除 
8)生命保険料控除 
9)地震保険料控除
10)小規模企業共済等掛金控除 
11)ひとり親控除 
12)勤労学生控除 
13)寡婦控除
14)住宅ローン控除(2年目から年末調整で控除できる)
15)医療費控除(※年末調整では控除できない)
16)寄付金控除(※年末調整では控除できない)
17)雑損控除(※年末調整では控除できない)

それにしても複雑である。
人によって使える控除とそうでない控除がある。
自分は何が使えるのかは頑張って調べるしかない。

ただし、複雑なのはどちらかというと家庭持ちであり、独身一人暮らしの場合ほとんど書くことがないこともある。

自分の所得の出し方

年末調整で最初の難関が所得の出し方ではないだろうか。

所得の計算さえ出来てしまえば年末調整は制覇したといっても過言ではないであろう。

所得は給料の金額ではない。実は所得は給与明細を見ても書かれていない。
ここが混乱するところである。

所得はわざわざ計算をしなければ算出できないのである。

所得の計算

所得の計算方法は申告書の裏面に書いてあるのでよく目を凝らして計算すれば何とかなる。

所得の計算をするためには収入金額を出す必要がある。
では収入とは何であろうか?

収入 = 毎月の額面給与(1月~12月)+ ボーナス - 通勤交通費

収入とは上記の計算で算出できる。

ん? しかし、年末調整を書くのは11月あたりで、まだ11月や12月の給料日前ではないか、と思うのではないだろうか。

その通り。まだもらっていない分は予測で出す必要がある。記入欄も『所得の見積額』と書いてある。

そう、あくまで見積りで良いのである。

これも良く分からないところである。どうせ書かせるならその年の収入が正式に決定してから書かせれば良いのに・・・と思うのだが。そういうものであると納得するしかない。

とにかく、収入を出しさえすれば何とか計算式にあてはめて出すことが出来る。

まとめ

年末調整はサラリーマンにとっては避けて通れない行事である。

何だか良くわからないし、何をどう書けば良いのか悩む人も多いのではないかと思う。

ちゃんと書かないと何か良くないことが起こるのでは?と漠然と不安を抱える人もいるかもしれないが、実は正直そんなに神経質になることはない。

多少間違っていても最終的に会社で修正をしてくれるのでとりあえず出すだけ出そう。

ただし、年収がある程度高い人は控除は抜けなく記載しないとせっかく使える控除がもれてしまう可能性があるのでそこは注意しよう。

幸いにも、今の時代調べようと思えばブログやyoutubeでいくらでもタダで調べられる。
難解な表現や用語に負けないように多少の気合は必要だが。

税金や社会保険に関してはとにかく複雑怪奇な仕組みになっている。庶民には税金に興味を持ってもらいたくないためにあえて複雑にしている?とは言わないがもう少し分かりやすい仕組みにしてくれても良いのにと思う。

税金のことをはじめ、お金の知識を身に着けると損をする可能性が減るかもしれないので、みんなも頑張って勉強しよう。

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