忙しい朝、毎日毎日寝ぐせ直しに時間を取られていませんか?
なかなか直らなくてイライラする寝ぐせ。
困った寝ぐせですが、そもそも何で寝ぐせがつくのかその理由を考えたことはありますか?
寝ぐせを化学の目で見てみるとそのメカニズムが分かってきます。
髪の毛とは
そもそも髪の毛とは何なのでしょうか?
髪の毛の断面は図のようになっています。

外側から順に「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」と呼ばれています。
それぞれの役割として
キューティクルは髪の毛のツヤや手触りに関係し、髪の毛の内部を守る役割があります。
コルテックスは繊維状の束となっており、髪の毛の固さや色に関係します。
メデュラの役割は良く分かっていません。
そしてこれらを構成する主成分は「タンパク質」です。
タンパク質の構造を見て行きましょう。
タンパク質
タンパク質は人体の主要な構成要素であり、髪の毛以外に筋肉や骨、臓器、皮膚、爪などの主成分です。
また体内のホルモンや酵素もタンパク質です。
タンパク質は20種類のアミノ酸がいろいろな組み合わせで鎖のようにつながって出来ています。
アミノ酸どうしが「ペプチド結合」を繰り返して出来ている高分子化合物がタンパク質です。

ペプチド結合

髪の毛は18種類のアミノ酸が結合したタンパク質で「ケラチン」と呼ばれています。
髪の毛はこのアミノ酸がつながった鎖のようなタンパク質が集まり束になっています。
そしてその鎖どうしが化学的な力で引き合っています。
髪の毛に働く結合
それら化学的な力は主に3つあり、それぞれ以下のように呼ばれます。
- 水素結合
- イオン結合
- ジスルフィド結合

美容院で行うパーマは、パーマ液を用いて化学的にすべての結合を切り、再び結合させることでパーマをかけます。
しかし、水素結合だけは髪を水に濡らすだけで簡単に切れてしまします。
そして乾くだけで再び結合します。
つまり寝ぐせとは髪の毛の水素結合が切れたりくっついたりすることで起こっているのです。
寝ぐせの正体
髪の毛が水に濡れると水素結合が切れます。
濡れたまま寝てしまうと髪の毛が歪んだ状態で乾きます。
そして髪の毛が乾くと歪んだままの状態で水素結合が復活します。
そうなるとなかなかもとの状態に戻らなくなってしまいます。
これが寝ぐせの正体です。

たかが寝ぐせにもこのような化学の力が関係していたのですね。
ちなみについてしまった寝ぐせは、髪を濡らせばまた水素結合が切れるので、髪の毛を整えながら乾かせば寝ぐせはなくなります。

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